Endless Regret 〜願い事ひとつだけ〜

にかいめ

 

 

「朝〜、朝だよ〜、朝ごはん食べて戦に行くよ〜」

「なんでやねん!!」

 と、祐一がベタベタなツッコミを入れてしまったことにショックを受けていたがすぐに思い直し、朝食をとるためにリビングへ向かった。

 が、『先に行っています、名雪・あゆ・真琴』などという置手紙がしてあった。

「あいつら……、ヤル気満々だな」

 仕方なく祐一は一人で朝食とり、昨日の夜から用意しておいた木刀を持って厳寒へと出ると。

「待っていたぞ相沢!!今日こそ決着をつけてやる!!」

 玄関の門の前に立っていたのは北川だった。

「雪……積もってるよ」

「そりゃ、昨日から待ってたからな」

「わ、びっくり〜……て昨日から!?」

「おう、だから早く済ませたい、行くぞ!!」

「待て!!何処へ行く!?」

「な、だからそこに」

 と、祐一の居る所を指差す。

「そうか、ここに来たいのか、なら俺は向こうへ移動しよう」

 祐一と、北川はその場所を移動する。

「…………こ、今度こそ行くぞ!!」

「待て!!何処へ行く!?」

「いや、だからそこに!!」

 と、祐一の居る所を指差す。

「そうか、ここに来たいのか、なら俺は向こうへ移動しよう」

 祐一と、北川はその場所を移動する。

「…………こ、今度こそ行くぞ!!」

「待て!!何処へ行く!?」

 以後、これが十三回続く。

「…………もう、何も語るまい」

 北川が祐一向かって走り出すが、祐一はそれを軽々と避ける。

「敵(北川)の動きが見える!!」

 北川の右のストレートを身を屈めてかわし、木刀で胴を薙ぐ。

「ぐはっ……」

 北川は、腹を押さえて苦しんでいる。

 どうやら打ち所が悪かったらしく、息が正常にできていないようだ、しかし。

「まだまだーーーーー!!俺は、俺は負ける訳には行かないんだーーーーー!!」

「五月蝿い、近所迷惑だ」

 今度は木刀は北川の面を捉える。が、北川はそれでも倒れない。

「しつこい!!相沢流・下崩し!!稲妻、伏兎、向骨、……臍下丹田!!」

 祐一の木刀が北川の下半身の急所を、脇腹、膝上、スネと薙いで、最後に腸を突く。

 北川は倒れこみ、地面に突っ伏しながら。

「何故だ、俺は何時になったらお前に勝てるんだ!?」

「……フッ、そんなの次に弥勒菩薩が降臨するまで無理な話だな」

「具体的に言うと五十六億七千万年後だな」

 と祐一とは別の声。

 それを聞いてか聞いてないのか、そのまま北川は物言わぬ屍と化した(死んでないって)

「で、なんで雷牙がいるんだ?」

「一応審判ですから。祐一VS北川 祐一WIN!!」

 

 

 ――――――時は戻り、場所は変わって、ここは倉田家周辺。

 舞は佐祐理を迎えに行くためにここを歩いている。と、そこに。

「待っていましたよ」

 声を発したのは久瀬だった。が、舞は久瀬が誰に話し掛けているのか解らず後ろを振り返ってみるが、誰もいるはずが無い。

 舞は再び歩き出した。

「な!?か、川澄さん、あなたですよ貴女」

 舞はやっと自分が呼ばれていると言う事に気付き、久瀬の方を向く。

 舞は久瀬の事が好きではない、と言うか嫌い……いや、大嫌いだ。

「……何か用?」

「あなたを倉田さんの所へ行かせる訳には行かないんですよ」

「何故?」

「倉田さんの所へ行くのは、この私だからです。

 この大会に優勝して倉田さんを私のモノに!!」

「参加しているの?」

 これは雷牙が開いたモノだ。

 雷牙が久瀬の事が大嫌いというのは有名で(え?知らない?まぁ、知っておいてくれ!!)

 そんな久瀬を参加させる事は無いと思っていたからだ。

「それは……こういう訳ですよ」

 久瀬が指をパチンと鳴らすと、二人の黒尽くめの大男が、雷牙を吊れて来た。

「彼を脅……。説得したら、快く引き受けてくれましたよ」

 雷牙はロープでミノムシ状態になりながら必死で助けを求めてきた。

「舞〜、た〜すけてくれ〜(滝涙)」

「……て、言ってるけど」

「仕方ありませんね……おい」

 久瀬の一言に二人の黒尽くめの男は頷き、雷牙を舞の方へ投げ捨てた。

「……ギャフ!!俺ってこんなのばっかり(泣)」

 雷牙の嘆きを無視したかのように、久瀬が叫ぶ。

「川澄さん、勝負だ!!」

「……来るなら倒す」

 二人の闘気がぶつかり合う。二人の力が危険だと察知した雷牙は。

「バトルフィールド展開!!」

 と、叫び周りの景色を変えてしまった。

 これは、能力の強すぎるモノ達が戦う事で周りの公共物や。

 家などを壊してしまう危険性があるので、別の場所で戦ってもらうための物だ。

「KANON BATTLE、レディ……ゴォーーー!!」

 

つづく(と、思う)

 

 

・あとがき

 え〜と……なんとお詫びを言ってよいのやら(苦笑)

 て、笑っている場合ではないですね(反省)

 真面目があるようなこと書いて実はあんまり(ぜんぜん?)なかったりしましたね。

 それから、説明しないと分からないので説明します。

 祐一の使った技。あれの、稲妻、伏兎、向骨、臍下丹田。これは、書いたとおり、脇腹、膝上、スネ、腸の事です。

 これは、空手の用語なので分からない人が多いと思ったのでここに書いていきます。

 あと、次回は戦闘で、まともな所があると思います(弱気)

 では、また次回に!!

次回予告!!

舞に襲い掛かる欲望の牙。

久瀬と舞は雷牙に飛ばされた空間で、戦い続ける。

それは……、希望と欲望のロンドの様に。

「これが私の能力です!!」

 

 

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