「ああ、凛ちゃん丁度良い所に来てくれた」

 聖杯戦争の後、綺礼の代わり来た老神父が年に似合わず大きな声で私を呼んだ。

「フィーユ神父丁度良い所にって、そっちから呼んだんじゃないですか」

「ハッハッハッ。まあね、けどそれとこれとはまた別件なんだよ」

 このじいさんは『レリフィーユ・レイン』女みたいな名前だがそれが間違いなんじゃないかと思わせるくらいだ。

「別件って何ですか? もう一つの方はあらかた予想はついていますし」

「ああ、実はこの女性がこの教会に士郎という子供が預けられていなかったかと訪ねて来てね」

 神父が示した先には銀髪で肌が褐色の女性がいた。

 ―――それはどこか、あの弓兵を思い出させた。

「もしかして凛ちゃんと付き合っている士郎君の事じゃないかと思ってね」

 ……付き合っている。

「あの、士郎の事を知っているのなら教えてもらえませんか?」

 おっと、神父の不意打ちで少し思考が飛んでいた。

「いいですけど条件があります。まず、あなたの名前から。そして士郎を探しているのか。を聞いて納得すれば教えます」

「あ、はい。私の名前は『刀崎 紫トウザキ アサヒ』士郎は……私の、弟です」

 

 

Fate ――We are the 我等が骨子bone of my刀剣が sword如く. 〜始まりの時、それは出会いと共に〜

 

 

「だから士郎を探していると?」

 刀崎さんはコクコクと頷く。

「納得できないわね。私の知っている士郎はおよそ十年前ここで災害にあってそこで肉親をなくしたと聞いています」

「はい、両親はそこで亡くなったと聞いています。

 しかし、私は親戚の家に預けられていたの無事でした。これが家族で撮った最後の写真です」

 紫さんが差し出してきた写真にはオレンジ色っぽい赤毛の髪の男性と褐色肌の銀髪で髪の長い女性。

 そして男性の隣に赤っぽい髪をした少女、女性の足にしがみ付いている黒い髪の男の子が移っていた。

 ……これは、日本人の家族なのか?

「えっと、反応に困る写真なんだけど……」

 確かに男の子に士郎の面影があるんだけどなぁ。

「それは、私達が普通の人ではないと言う事です。遠坂の人なら分かると思っていたのですが…?」

 ん? 待てよこの人の名前『刀崎 紫』……。

 

 「―――て、あの刀崎ッ!!」

 

  骨師・刀崎って言ったらあの遠野の分家じゃない。何で今まで気が付かないかな私は。

「はい。刀崎の体は血に目覚めると髪が赤み差し、自分の作ったモノに力を込める時銀髪になり肌が黒くなります」

 …あいつが赤毛なのも説明されちゃった。これは本物かなぁ?

 でも、それだと士郎が刀崎って事になるわよねぇ。

 けどあいつはそんなそぶり見せたこともないし、そういえばアーチャーも銀髪に褐色肌だったし……。

「え、え〜と。遠坂さん?」

「えっ、ああ解りました。士郎の家に案内しますけど士郎は……」

  

 ◇◆◇士郎視点◇◆◇

 向かい合っているのは最強の騎士王。

 こちらの獲物は夫婦剣の長さ合わせた二本の竹刀。

 騎士王にしてみればこの道場の広さなど全てが間合いみたいな物、だから今は俺が騎士王の攻撃に反応できる間合いを取っている。

 だが、それはこちらの武器の間合いではない、少し卑怯な気もするが魔術の鍛錬と言えば言い訳も付くだろう。

 夫婦剣に合わせた竹刀の基本骨子、解明。構成素材、解明。そして……憑依経験、検索終了。

(―――投影、凍結トレース・フリーズ

 よし、一度大きく間合いを取り腰を深く落とす、騎士王は何か仕掛けて来る事は解っているだろうが構えを変えようとしない。

 あなたの試したい事を私にぶつけて来なさい、といった感じで何処か包容力すら感じさせる。

 相手は最強の騎士王、今この場で最高の俺で向わなければ一刀の下に切り伏せられる。

 俺は間合いを詰めながら右の竹刀を投げつける。

 騎士王は一寸驚きながらも体を開いて避ける。

 そこに逆手に持った左の竹刀を切り上げる、が受けられるこれも分かっていた。

 後は吹き飛ばされない様にそして向こうの急な動きに対応できるくらいの体重を掛ける。

(―――凍結、解除フリーズ・アウト

 頭の中でそう呟くと右手に先程と同じ竹刀が生まれる。

(―――憑依経験、共感終了)

「―――刺し穿つ死ゲイ・ボ…がはっ!!」

 右手を突き出す前に左の竹刀を掻い潜って来た騎士王の竹刀の頭が俺の胸を穿っていた。

 

 「痛ッ、上手くいくと思ったんだけどなぁ」

 セイバーに打たれた胸を擦りながら呟く。

「はい、あれがあの夫婦剣であったら最後の『刺し穿つ死棘の槍』を許していたかもしれません」

 あの夫婦剣は近距離戦だけでなく投げれば戻ってくるという事で中距離戦にも使える。

 まあ、今回の敗因は夫婦剣を意識しすぎたということかな。

 そんな事を考えていると。

「ああ、いたいた」

 遠坂の声がしてきた。

「士郎、ちょっと真面目な話になるから居間に行くわよ。お茶は四人分ね」

 しかも、誰か連れてきたようだ。あの、えらく元気な神父かな?

 

  居間について座っている人に何か違和感を覚えながらも紅茶の準備をする。

 この頃は遠坂に鍛えられて紅茶を入れるのが妙に上手くなってきた。

「それで、大事な話ってこの人の事か?」

 俺の目の前に座っている銀髪、褐色肌の女性。さっきからそわそわしたりこっちを睨むが如く見ている。

「半分正解半分外れよ、もう半分はあんたの事よ士郎」

 はて、俺が何かしただろうか?

「遠坂さんこの先は私が……」

 さっきから挙動不審だった女性が口を開く。あれ、この声って何処かで聞いたことがあるような?

「士郎君あなた、衛宮になる前の事は覚えてる?」

 ビックリした、俺が切嗣の実子でない事を知っている事もそうだが。

 この人に名前を呼ばれた瞬間とても懐かしく、何故か君付けされた事が悲しかった。

「いえ、覚えていません。けど、俺は切嗣の子供で衛宮士郎です」

 そう俺が答えた時アサヒさんの悲しそうな顔と遠坂のやっぱりね、という顔をしていた。

「でも、アサヒさんが俺の過去を知っているなら知りたいです。俺が過去どんな人間だったのか」

 

 ――ガタッ!!

 

 アサヒさんと遠坂がすごい勢いで立ち上がった。何か俺悪い事言ったかな?

「あんた、どうしてこの人の名前知ってるのよ」

 遠坂のとんでもなく冷たい声が聞いてきた、殺気すら含んでいる声だ。

「なんでって。名乗って……あれ? 無いのか?」

「ええ、名乗ってないわ。士郎あんた本当は昔の事覚えてるんじゃないでしょうね?」

「それに関してはさっき言ったろ。俺は前の苗字も両親の顔すら覚えてないんだ」

 遠坂もアサヒさんも座ったが納得できていないという顔だ。なんでさ?

「……分かりました、順を追って話していきますね。士郎、私の名前は刀崎 紫あなたの姉です」

 ……はぁ? 今この人はなんて言った?

 わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない。

「……シロウ、落ち着いてください」

 今まで一言も喋らなかったセイバーが凛とした声で俺を落ち着かせてくれた。

「アサヒあなたは今シロウの姉と言った。が、その証拠はあるのか?」

「ああ、それなら間違いないわ。ここにくる途中、紫さんの髪の毛を一本貰ってシロウのと照らし合わせた所、姉弟でほぼ間違いないわ」

 たしかに魔術でそんな事ができると聞いたことがあるけど……。

「でも、俺は両親が居たって事は記憶にあるけど姉弟がいたなんて事記憶にないぞ?」

 うん、過去の事はあやふやだけど姉弟が居たって記憶はないしなぁ?

「それは多分、幼い頃から私が本家の方に預けられてたからだと思うけど。

 私には…いいえ。性格には私達の母が骨師そしての才能がずば抜けていて、私にもそれが受け継がれていたのね。

 大爺様にそれを買われて小さな頃から本家の方で修行させられていたわ。お陰で今じゃ肋骨の殆どが人工物よ」

 紫さんはけらけらと笑っているが聞いているこっちには痛々しすぎる。

 しかもそれが俺の実の姉だというのだから、目も当てられない。

「……体は剣で出来ている」

 と、遠坂がポツリと呟く。

「え? ええ、そうですね。確かに考え方や言い方を変えればそうかもしれません」

 ……認めなくてはならない様だ、この人は少なくとも俺『シロウ』となにか関わりがあると言う事を。

「アサヒの話は分かりました。しかし、これからシロウとどうしたいのですか?」

「一緒に暮らしたい、と思っていました。出来ればつれて帰りたかった。

 けど、その話は無しにします。だって、こんな綺麗な恋人がいるんですもの。

 いくら弟と一緒に暮らしたいからって、馬に蹴られたくないもの」

「「い、いや。あの……」」

 俺と遠坂が何か言おうとしたがハモってしまった事と気恥ずかしさで何も言えなくなってしまった。

「けど、結婚する前に士郎が見付かって良かったわ。結婚したらしたで結構忙しくなりそうだから」

「なっ、紫さん結婚するんですか!?」

「……やっ、姉さんって呼んで」

 何か最初の頃と性格変わってますよ。

「うっ……ね、姉さん」

 ヤバイ、こっぱずかしい!!

「うん、よろしい。結婚ね、するわよ四月に。刀も仕上がったし」

 あさ……姉さんはとても嬉しそうだ、何かこの人の笑顔っていいなぁ。

「刀が仕上がったと言うのは何ですか?」

 セイバーが興味深げに聞く。

 女の子なんだからもうちょっと違う所に興味を持ってもいいと思うんだが。まあ、いいけどね。

「ああ、それはね。私達刀崎の女は大事に嫁ぐ場合のみ、その人に自分の体で作った刀剣を渡すの。

 身も心も貴方の物ですって差し出すようにね」

「しかし、自分の体の骨を使ったと言う割にはあまりそうは見えませんけど?」

 今度は遠坂。

「それは夫の『両儀 天リョウギ タカシ』さんの妹の上司がとてもいい医者で。

 出来上がった刀を見せるのと髪、一房で私の義手を作ってくれたの。

 それがもう、不思議なくらいしっくりきて今じゃもう違和感なんてまったくないもの」

 気付いてくれ姉さん刀と髪を一房で義足作ってくれる医者って、とっても怪しいから。

「紫さん、その義手ちょっと見せてくれませんか?」

 遠坂が少し難しい顔をして姉さんに近づくが、姉さんが少し意地悪そうな笑顔を浮かべる。

 何故だろう、少しずつ思い出してきた記憶の片隅でいやな予感が渦巻いている。

「う〜ん、お義姉さんって呼んでくれたら見せてあげてもいいよ」

 なっ!? 何言ってるんだよ!?

 遠坂も顔を赤くして困ってしまっている。しかし、少し決意したように……。

「……お、お義姉さん」

 い、言ったよおい。

「う〜ん、可愛いわ遠坂さん。このままお持ち帰りしちゃいたいくらい」

 姉さんが、遠坂を抱きしめて頭をなでる。

「お、おい、姉さん!?」

 俺が大きな声を出して、仕舞った。と、思った時にはもう遅かった。

 姉さんの、ニヤリと笑う。

「ふふふ、妬かないの。大丈夫、士郎の大事な人は取らないから」

 ……やっぱりキャラが変わってきてるよ。

「それじゃあ、……はい」

 そう言って姉さんが袖をまくり遠坂に義手を見せる。

 右手が義手なんだ。

「えっと……。これはちょっと見たくらいじゃ解りそうもないわね。

 すみません、私の部屋に来てもらえますか」

 遠坂が姉さんと共に居間を出て行った。

 途中、もう同棲中なんだーとか。その直後に誰かがコケタ音とかがしたのはたぶん幻聴だ。

「シロウ、嬉しそうですね」

 温かな笑顔でセイバーが言う。

 そうか、嬉しそうだったのか俺。そうだな家族が増えたんだもんなそりゃ嬉しいな。

「そうだな、お昼は……もう間に合わないから。今日の夕飯は桜も慎二も藤ねぇが来るから、姉さんの歓迎会って事で豪華にしようか」

 うん、お昼にはもう時間がなくもうそろそろ作り出さないと目の前の騎士王がご乱心召されるし。

「そ、そうですね。今日はアサヒのために……」

 そっぽを向きながら少し口元が緩んでいるセイバーを背に俺は台所で昼食を作り始めた。

 

 

  ◇◆◇

「……これは、勝ってる。これは、……なんとか」

 姉さんは最初の頃の遠坂の様な事を言って俺の料理を食べている。

「いや〜、セイバーちゃん凄いわねぇ。外人さんなのに和食がこんなに上手く作れるなんて」

 セイバーがコクコクと頷きながら食べていたが。姉さんの言葉を聞いて驚いたように顔を上げる。

「……いえ、食器の準備などは手伝いましたが、これは士郎が作ったものです」

 うん、この頃セイバーが食べてばかりでは失礼だとの事で食器の準備や簡単な盛り合わせくらいなら手伝ってくれている。

 

 「えー!? こ、これ、士郎が作ったのー!?」

 

 そう言って姉さんは、テーブルを勢い良く叩きながら立ち上がりながら立ち上がる。

 

 ―――バタンッ

 

 立ち上がったと思った瞬間にはもう床へ倒れこんでいた。

「な、どうしたんだ!?」

 俺は姉さんに近づいて見ると、膝を抱え込んでいた。

 ああ、立ち上がる時にぶつけたのか(汗

 

 ◇◆◇

 少しして姉さんが復活した。

「しかし、紅茶入れてくれた時から驚いてたけど、こんなおいしいご飯まで作れるなんて……」

「いえ、士郎は家事全般を完璧にこなしちゃいますよ」

 と、遠坂が付け足す。

「だって、料理とか裁縫とか料理とか、やる人が居ないし。俺がやるしかないだろう?」

「それで、なんで完璧にこなしちゃうのよ。ここ一年で和食じゃ完璧にかなわなくなったわ」

 後半を吐き捨てる様にいう。なんでさ。

「士郎後でこの煮つけの味付け教えて、気に入っちゃった」

 そう言いながらパク付いている姉さんを見ていると自然に頬が緩む。

 と、突き刺さんばかりの視線を送ってくる遠坂。何か俺悪い事しましたか?

「凛、気持ちは解りますが姉弟に嫉妬しないでください」

「なっせ、セイバー!!」

 赤いあくまが、があーと咆えるが。

「ん〜だめよ、凛ちゃん。食事は静かに取らないと」

「アサヒの言う通りです。凛にはもう少し落ち着いてほしい」

 姉と騎士王には通じなかった。

「ん? それにしても、姉さんが遠坂の呼び方変わってる」

「うん、だって士郎の将来のお嫁さん……候補なんだよ〜。私の義姉妹になるかもしれないし」

 嫁の時点で止まったのは遠坂が赤くなって俯きながらも上目遣いで姉さんを睨んでいたからだろう。

 

  食後片付けも終わってまったりしていた頃、突然。

「そうだ、紫さん士郎って昔どんな子供だったんですか?」

 と、遠坂が姉さんに聞いた。何気にセイバーも興味津々っぽい。まあ、俺も自分の事とは言え興味はある。

「そうね〜士郎はねぇ。甘えん坊だったわよ、すっごく。それに大人しい子だったし」

「……シロウがですか? 今では考えられませんね」

「と言うか、正反対?」

 お二人してとても失礼な事言ってませんか。

「まあ、士郎が災害前の記憶が無いって言うんなら仕方の無い事なんじゃない?

 ほら、言うじゃない。ヒトはヒトと出会って人になるって」

 確かに、俺はあの時から空っぽだったからな。切嗣にあってこういった性格になったのかな?

「けど、私達の家系のもあってかやたらと器用だったわね。

 遊び道具って言ったら父さんの壊れた懐中時計を分解したり組み立てたりしてたわ」

「やっぱり本質的には変わりないんですよね。今も少し甘えん坊のところあるし……」

 そう口走った事を後悔した頃にはもう遅かった。

「ふ〜ん、何時どういう時に甘えん坊になるのか詳しく教えてもらいたいものね〜凛ちゃん」

 ああ、姉さんあなたも女なんですからそんないやらしい笑みを浮かべんでください。

「っと、もうこんな時間か。じゃあ俺は夕飯の買い物に行って来るよ。

 姉さん夕飯には俺がお世話になってる人たちが何人か来るからその時に歓迎会をするよ。

 遠坂、荷物多くなるから少し付き合ってくれ」

「えっ、う、うん。分かったわ」

 何とか姉さんから逃げて、俺たちは夕飯の買い物に行くことに成功した。

 

 

 ◇◆◇

「士郎、紫さんと再会した直後に悪いけど今夜出るわよ」

 ああ、今日神父に呼ばれた件か。

「分かった。やっぱり新都の方を重点的にするのか?」

「いいえ、新都の方はフィーユ神父も回ってるから私たちは深山町の方を重点的に回るわ」

 俺達が今話しているのはこの頃起きている誘拐、殺人事件の事だ。

 まあ、普通は警察などが調べるのだろうが、その警察自体何人か被害にあってしまっている。

 だだの事件じゃないと思った神父は事件現場を調べてみると、僅かばかりだが魔力が残留していたのだ。

 それで今日正式な以来として遠坂を呼んだらしい。

「神父一人じゃ心配じゃないか?」

 いくら教会の者だとしても一応いい年だし、何人も殺害しているのがうろついてしまっているのだ、一人では危ないだろう。

「大丈夫よ、使い魔を一つ預けてきたから。フィーユ神父が見つけたら私にも伝わるから。

 うん、まあそれなら心配ないかな?

「それより、紫さんの事どうなのよ?」

「……どうって。何だよ、藪から棒に」

 遠坂の表情が真面目になる。

「思い出したのかって事よ。それに刀崎の本家に戻ればあんたの血縁者にも逢えるのよ」

「姉さんの事は少しずつ、な。けど、本家には行くことはあっても戻らないよ。

 だって俺は『衛宮切嗣』の息子『衛宮士郎』で、『衛宮の姓(せいぎのみかた)』を継ぐのだから」

 遠坂は、そう、とだけ言って。不満そうなそれでいてホッとした様な顔をしている。

「それに俺は、遠坂と離れる気はないぞ」

 ああ、今俺の顔は多分真っ赤なのだろう。

「……そんなの、当たり前じゃない」

 そこで言葉を切って俺の隣を歩いていた遠坂は正面に来て向かい合う。

「あんたが離れたいって言っても絶っ対離してなんてやんないんだからね」

 そう言う、遠坂の顔も真っ赤だったがそれ以上に俺はその言葉に嬉しく思い、遠坂を可愛いと思った。

 

to be next

 

・ライガー(雷牙)道場もとい、あとがき

雷牙(以下雷)「うっし前半終了ッ」

イリヤ(以下イ)「勢いだけで書き始めたにしては書いたわね」

雷「まあな、これで書きたかった事と言えば『衛宮士郎』=『刀崎士郎』ってだけだからなぁ」

イ「それに師範DIEDの十八番オハコオリジナルキャラ、シロウの実姉も出てきたわね」

雷「ああ、それにルビにも初挑戦だ。正直めんどいがな」

イ「はいはい、ぼやかないの。それでタイトルにもあるけど前編って事は後編もあるのよねぇ?」

雷「そのつもりだが次は中編になるかもしれない」

イ「やりたい事がたくさんあるのはいいけど。きちんと文章にしなさいね」

雷「ううぅ、イリヤが痛いところばかり付いてくる」

イ「仕方ないじゃない。凛のEND後の話には私は絶対に出てこれないんだから」

雷「あー……。それは、イリヤファンの人ごめんなさい」

イ「それはいいとして、アサヒのことを少し説明しておいたほうがいいんじゃない?」

雷「ふむ、ではまず名前からだなアサヒこの呼び方に疑問を覚えた人も多いと思います。

  と言うか、思いっきり当て字なんですけどね。辞書にも載ってませんし(笑

  でも、美術書などで紫色をアサヒイロと載っているものがあるんのでまるっきり当て字と言うわけでもないのですが。

  で、本人の事は作中にも書かれるかもしれませんが、月姫で遠野家にお世話になってた刀崎の一人と言う裏設定もあり。

  空の境界での両儀式のお兄さんの嫁です。性格は……とらいあんぐるハート3の月村忍と高町桃子を足して2で割った感じです。

  解らなければ『分かり合えた人には甘えん坊。しかし、人の痛さを知っていてとても心の暖かい人』と思ってもらえれば良いです」

イ「本編中の姉の立場としてはとても複雑だわ」

雷「それは、あとがき書き出してから思い出した」

イ「……やっちゃえ、バーサーカー」

バ「■■■■■ーーーーー!!」

雷「な、何でいるんですかー!?」

 

 ―――ザシュッ

 

イ「ではまあ次回までには復活していると思いますので。ごきげんよう」

 

 ・最後に乱筆乱文をお許しください



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