テイルズ総出演

どたばたパーティー!!

 ワイワイ・・・・ガヤガヤ・・・・

 多くの人が集まっている。料理が並び、集まった人同士雑談をかわしていたりする。

 あっ! ここはパーティー会場だったりするんです。

『さぁ! 理由も何もねーけど、とりあえず、乾杯といこうか!!』

 青い髪の青年(チェスター)がマイク片手に言った。

 その言葉に全員がグラスを取り・・・・。

≪カンパーイ!!≫

 再び会場はにぎやかになる。

 参加者はファンタジアから6名、デスティニーから8名、エターニアから6名、なりきりダンジョンから2名。・・・・あとはハガキ当選したそこらの一般人です。

 まぁ、そんな数はどーでもいいとして、とにかく全シリーズの人達が集ったということなんですね。

 こんなに人が集まって、うまく打ち解けられるやら・・・・?

 あれは・・・・、チェスターとリッド・・・・?

「・・・・やるな・・・・お前・・・・!!」

「そっち・・・・こそ・・・・!!」

 な〜にやってるかと思えば早食いバトルですか・・・・? ―――見てるだけで胃が痛くなってくるので、次行きましょ〜・・・・。

お、今度は・・・・?

「―――でね、今こっちの流行は・・・・♪」

「―――そうなんですか・・・・。こっちはですねぇ・・・・♪」

 アーチェとチェルシーです。かな〜り会話が弾んでます。

お?すぐ近くにリオンがいますね〜。あ〜かなり機嫌悪そう・・・・。

「うるさいぞ、お前ら!! これだからガキは・・・・」

「リオンさんだって十分お子様じゃないですかぁ!!」

チェルシーが反論。さらに・・・・。

「そーよ、そーよ!! あんたの方がガキじゃん!!」

 アーチェも反論します。

「アハハハハッ! アンタらやっぱりおもしろいわ!!」

 近くで聞いていたルーティも加わり、そろってはやし立てます。

"いつか殺す・・・・"

 そう誓ったリオンでした・・・・。

 ハイハイ、次、次。あれは〜・・・・キールかな? クラースもいますね。

「何!? そっちの世界にも晶霊が!?」

「ああ。晶霊ではなく精霊と呼ばれているが・・・・、実質的に変わりはないだろう。」

「なるほど、つまり――――」

 あぁ・・・・、なんか難しい単語が行き交う会話が始まっちゃいました。・・・・ここは早めに避難。

 ・・・・まぁ、かなり打ち解けれているようですね・・・・。これなら無事に時は過ぎそ――――――!?

 "バンッ!"と扉が開き、3人の男女が入ってきました。

「なぜこのチャンピオン、マイティ・コングマン様を招待せんのだ!?」

 先頭のゴリラが言い放ちます。それを見て一番驚いたのは・・・・。

「コ、コングマン!? なんでアンタが来るのよ!?」

 ルーティが驚きと怒りを同時にうかべ、そのゴリラに叫びます。

「む・・・・、そうか! お前が仕組んだのだな!? 今こそ勝負しろ!!」

 勝手に解釈してルーティに喧嘩をふっかけてるし・・・・。

「・・・・分かったわ・・・・」

 はへ? ルーティなんか喧嘩フツーにかってるし・・・・?

「そのかわり! 私が勝ったらおとなしくこの場から出て行く! プラス! 1万ガルド払ってもらうわよ!!」

 あぁ、そーゆーことね! ってもう斬りかかってるし!? ま、お金のためですし♪

 おっと、忘れるとこだった。乱入してきた他の2人は・・・・?

「私を呼ばないとは・・・・覚悟はできているだろうな・・・・」

「リッドさまひどいですぅ〜」

 あとの2人も怒りと悲しみをそれぞれ表し、訴えます。

「「マローネ!? コリ−ナ!?」」

 リッドとファラが驚いて声をあげる。

「コリーナ〜♪」 「クイッキ、クイッキ♪」

 メルディとクイッキーは喜んでますけど♪

「お、落ち着けってマローネ・・・・」

「そうよ、落ち着いて・・・・」

「問答・・・・無用ッ!!」

 言いながら斬りかかる。標的は当然リッド・・・・。あ〜あ可愛そうに・・・・。招待状を出したのはリッドじゃないのに。じゃあだれが出したのかって? それはわた・・・・じゃなくて、トップ・シークレットです♪

「だぁぁぁあ! 落ち着けーーーー!!」

 剣を抜き、斬撃を受け止めていく。相手はかなりの腕。気を抜いたら一瞬でやられてしまうため、かなり必死です。

「リッドもマローネもやめて!」

 言って止まるような状況じゃないんですけど・・・・。

「――――これで・・・・終わりよッ!!」

 おおう!? ルーティの声!? もう決着が・・・・?

 アトワイトの柄で、おもいっきり殴りあげる。当然コングマンは周りの迷惑考えずに倒れることになって・・・・。さらに、下あごへの一撃だったからまともに動けないはず・・・・なんですけど・・・・。

「さぁ! 第2ラウンドといくか!!」

「あーーーーん。やっぱりーーー?」

 うっわ・・・・平然としてるし・・・・。さすがはハゲ頭の筋肉ゴリラ・・・・こんなんじゃ決着は・・・・。

「コングマンさん! ルーティさんに何をなさるのですか!?」

 ありゃ? フィリア? そんな所に出てったらあぶな・・・・。

「今すぐやめて下さい!!」

怖いもの知らずな・・・・。だからあぶないって・・・・。

「分かった・・・・はぁと」

 へ・・・・? コ、コングマン・・・・? 何、フィリアの手をしっかりにぎって・・・・。

"そっか、コングマン・・・・フィリアのことが・・・・"

 助かったと思いながらも、もうひとつ、重要なことを思い出す。

"あ゛・・・・。追い出せなかった・・・・。ってことは、私の1万ガルドは・・・・?"

 やっぱりお金ですか・・・・。そのうち身の破滅を招きますよ・・・・?

 っと、こっちは終わったけどリッド達の方は?っと・・・・。

「―――虎牙破斬!!」

 だぁぁあ! かなりの激戦になってるーーーー!?

「くそ! 散沙雨!!」

 連続突きで相手の斬撃の流れを変える。なんとか回避・・・・。

「俺のせいじゃねぇって!」          ギン、ギィン―――

「知るか!」                 ガン、ガギン―――

「落ち着けって言ってんだろ!?」       ギン、ギン、ガギン―――

「うるさい! だまってやられたらどうだ!?」 ギン、ギギギギ―――

「この・・・・、わからずや!」          ガキィィン―――

「「雷神・双――!」」

 あぁ!? こんな所でそんな大技使ったら・・・・。誰か止めてーーー!!

「うッ!?」 「ク・・・・ッ」

 あれ? 二人の動きが・・・・ってあれは――――!?

 二人の間に一人の青年が割り込んでいた。剣と鞘をそれぞれの喉元に突きつけ、これ以上の前進をとめている。もし動けば即、死だ・・・・。

「二人ともいい加減にしないか。周りを考えてくれ」

 そのままでクレスが言った。今までに感じたことのないくらいの殺気。この会場にいるすべての者が恐怖を感じたに違いない。

 リッドとマローネとはいえ、例外ではない。やはり恐怖、"死"を感じた・・・・と思う。

 とにかく二人はそれぞれ剣を収め、静かにパーティーの中に身を投じていった。

((あいつ・・・・強い・・・・))

 そう本心で感じたリッドとマローネだった。・・・・ま、実際マジ強いし♪ なんてったって時空剣士だしね♪

 そんな事件も一着し、会場は再びにぎやかになる。

『よ〜し! せっかく集まったんだし、カラオケ大会とでもいこうか!? 歌え歌えーー!!』

 チェスター・・・・君、今日なんか変・・・・。まさか飲んだ!?

「コリーナ〜♪」

「はいです♪」

『一番手はメルディとコリーナだ〜! 曲目は!?』

「「Count Dow・・・・・・・・」」

 お〜! さぁ! 一体どんなのかな〜。

「バイバ!」 「きゃあ!」

「おっと! 一番手は俺だぜ!!」

 うわ!? ジョニーさん強引! 押し出してまで歌おうとせんでも・・・・。

 って、え〜!? ジョニーさんが歌おうとしてる!?

《いくぜ! ジョニー ナンバー1!!》

 わー! ちょい待ちー!!

《俺はぁ気ままな吟遊詩人〜〜 人呼んで「蒼天の稲妻」たぁ俺のことよぉお〜〜 クールでイカしたナイスガイ 俺が噂のぉジョニーさぁ〜〜〜!!》

 あぁ!? み、みんな!? う゛・・・・もう・・・・ダ・・・・メ・・・・ん? あれ? 歌が止まった? ・・・・って、マリーさん!?

「満足したか? それくらいにしておいたほうがいいぞ?」

「まだまだこれか・・・・ら?」

 ギヌロン・・・・ ヒッ!? み、みんなコワッ!! そんな力いっぱいジョニーさんを睨み付けなくても・・・・。

「お、おっけ〜・・・・、べいび〜・・・・」

 笑顔が引きつってる・・・・やっぱコワイよね・・・・。

 ジョニーさんが引きずりおろされてから数時間数十分。歌って、踊って、騒いで・・・・。マジで宴会状態です。いっそのこと、タイトルを『どたばたパーティー!!』から『どたばた宴会!!』にでも変えちゃいましょうか? ・・・・やめときましょう。なんか殺気が・・・・。

 あれ・・・・? そういえばディオとメルがいませんね? あとすずちゃんも・・・・。

「ちょっと騒ぎすぎよね・・・・?」

 メルが言った。耐え切れず、会場から抜け出していたらしい。

「ホントだよなー」

 ディオが言葉を返す。手を頭の後ろで組み、かなりかったるそうです。

「みんな子供だよなー」

 いや、あんたも子供。

「そうよ。ディオだってまだまだ子供じゃない。失礼でしょ?」

 って、えぇ!? 聞こえてるの!?

「どうして? 聞こえるわよね〜? ねぇ、ディオ?

「聞こえるけど? おかしなにーちゃんだなぁ」

 いったい何者・・・・この二人・・・・(心の声)。

「お二人ともここにいらしたのですか? どうしました?」

 あ、ミントですね。二人を探していた様子です。

「中がにぎやかすぎて・・・・なぁ?」

「うん・・・・」

 それを聞いて、やさしく声をかける。

「そうですか・・・・。それなら私と少し歩きましょうか?」

「「ハイ!!」」

 明るく答える。いや、そう見せたのかも・・・・。さっき『子供』とか言ってたし・・・・。ま、いっか♪ 言ってるうちに行っちゃったしね。

 月明かりに照らされ、ひとつの影が浮かびあがる。・・・・すずちゃんです。

「人の多いところは・・・・苦手です・・・・」

 すずちゃんも逃げてきたわけですね。

『グガガ・・・・ココダ。ココカラヒトノニオイガスル』

 モンスター!? こんなところに!? ってすずちゃん!?

モンスターに向かって短刀を投げつける。

「忍法・・・・雷電ッ!」

 短刀が地面に突き刺さると同時に落雷が生じる。

「グウ・・・・」

 落雷に一瞬ひるむ。そこを見逃すようなことはしない。

「みなさんの邪魔はさせません。・・・・鎌鼬!!」

 真空の刃がモンスターを斬り刻む! 襲撃しようとした場所が悪かったですね。ここはテイルズのキャラが参加しているのです。

「ニンゲンノブンザイデ・・・・」

「その人間も必死に生きているのです・・・・。人は・・・・人はそんなに弱い生き物ではありません」

 その言葉が終わるとともに、モンスターは断末魔の叫びを挙げながら消滅した。

「さようなら・・・・。――――わたしも戻りますか・・・・」

 すずちゃんもいろんな経験をしたんだねぇ・・・・。戻ろ戻ろっと。

『もうそろそろお開きといこうか?』

 チェスターが言う。って、もうそんな時間だったの!? 時が経つのは早いねぇ・・・・。

『んじゃぁ・・・・、最後は俺のイカしたシャレでも・・・・』

「ビックバン! (威力集中、一点単体目標)」

「!!? うわぁぁああぁぁぁあぁ!!」

 うお!? ビックバンの改良型!! ナイスなタイミングでチェスターをふっ飛ばしましたねぇ。さすがアーチェ。

「まったくもう! こんな時にあんたのつまんないシャレ聞いたら、みんな硬直しちゃうじゃないの!?」

 当のチェスターはもういませんけどね♪ さっき飛び立ちましたから。

「あ、司会のバカいないけど・・・・、どうすんの?」

 あんたが飛び立たせたんでしょうが・・・・。しかも強制的に・・・・。

「がーはっはっはっ! 俺様にまかせな!」

 フォッグはどんなこと言うんだろ・・・・?

『おう! おめぇら! 人生はな・・・・あれだ、あれ!』

「あれじゃ分からないっていつも言ってるじゃないですか!」

 チャットの言う通り・・・・。ぜんっぜん、分かりません。

『あれったらあれだ! おう! なんだ? 人生楽しくいかねーとなぁ! がーはっはっはっはっ!!』

 どうもありがとうございましたーーー♪ さすがフォッグ、って感じですね。

「わたしも一言言わせてもらおう」

 ウッドロウもいいこと言ってくれそうですね。

『皆、ひとつだけ忘れずにおいて欲しい。戦いは悲劇を生むだけだ。しかし、戦わなくてはならぬ時、その時は守るために戦ってもらいたい。怒りや憎しみのためでなく、大切な人、大切な場所・・・・どんなものでもいい。それを守るための戦いを望みたい。・・・・以上だ』

 すばらしい発言をどうも・・・・。そうですね。怒りや憎しみに任せた戦いは無意味です。戦いが戦いを呼ぶことになるのだから。『守るため』それが重要なんですね・・・・。

『んじゃ、今日はこの辺で解散だ!』

 あ、チェスターが復活してる!? やっぱ慣れてるのかなぁ・・・・?

「んじゃね〜〜♪」 「またな」 「しつれいする」 「なんかつかれたわ〜」

 みんな口々に言いながら帰っていきます。あぁ、短いようで長い一日だった・・・・。さぁて、帰りますか・・・・。ふぁぁあぁ・・・・眠い・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

暗闇に声が響いている・・・・。

【【・・・・きろ。起きろスタン!!】】

「ん・・・・? あぁ・・・・ディムロス・・・・」

【【ああ・・・・ディムロス・・・・じゃない!! 周りを見てなんとも思わんのか!?】】

「えぇ・・・・? あれ・・・・?」

 周りに広がるのは漆黒の闇、のみ・・・・。一気にスタンの意識が覚醒してゆく。

「え? あれ? みんな? みんなは?」

【【まったく・・・・】】

「みんな・・・・みんな一体どこに行ったんだぁぁぁぁああああああ!!?」

                              ふぃん♪

 

〜あとがき、つーかなんつーか・・・・。〜

遥蒼「ど〜も〜。いかかがでしたか? 今回はTOPの人たちに来てもらいました」

クレス「どうも。それにしても・・・・」

遥蒼「え、どうかしました? どっかダメだったとか・・・・」

アーチェ「出番が少ない!」

遥蒼「うっ! だ、だってこんなに人がいると・・・・」

チェスター「だってじゃねぇ!」

遥蒼「そんなぁ・・・・」

クラース「まぁまぁ、わたしなんて一言しかしゃべっていない」

ミント「クラースさん・・・・。蒼さんを責めてますよ・・・・?」

遥蒼「・・・・・・・・・・・・・(泣)」

すず「虚しいですね・・・・」

謎の声「獅吼ッ!」

遥蒼「えっ!!」

謎の声「爆雷陣ッ!!」

遥蒼「ぐはぁ!!」

クレス「こ、この技は・・・・!!」

リリス「ワタシは一回も出てませんよ! ワタシだってメインだもん!」

遥蒼「リ、リリスちゃん・・・・」

アーチェ「なんでアンタみたいなちんちくりんが出てくんのさ!」

リリス「ちんちくりんじゃないもん!」

クレス「と、とにかく落ち着いて・・・・。ほら、蒼さんもしっかり」

リリス「ふぅ・・・・。どうして出してくれなかったんです?」

遥蒼「出しどころが難しかったから・・・・」

リリス「雷神拳ッ!」

遥蒼「うごっ!」

リリス「それは『なんとなく』ってことですか!?」

ミント「そうは言ってないと思いますけど・・・・」

遥蒼「いいんだ・・・・。出さなかったのは事実だから・・・・」

リリス「サンダー・・・・」

遥蒼「ま、待ったリリスちゃん! こんどは絶対に出すから! ほぼ主役状態で出すから! だから今回は許して!」

リリス「・・・・わかりました。約束ですよ・・・・? それでは!」

アーチェ「あ、行っちゃった」

チェスター「なかなか強引だったな・・・」

遥蒼「そうですね・・・」

クレス「さて、僕達も行かないと」

クラース「そうだな。わたしたちも行くとするか・・・・」

すず「そうですね・・・・」

遥蒼「そうですか? それじゃぁ、頑張ってください」

アーチェ「そっちもね♪」

遥蒼「もちろん! それじゃ!!」




※かなり前のSSですので…。
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